Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
「っていうか、ここんとこの振りがどうしてもワンテンポ遅れんだわ・・」
「あ~そこね・・ そこ浩司さんのメインのとこだから、遅れたらマズイっしょ?」
「つーか・・ 先輩達の舞台だし、脇の俺がぶち壊しにするわけにいかねぇっしょ?」
「はっ! 自意識過剰ってんだよ? みんな先輩達を見に来てんの! お前がワンテンポ遅れたトコでファンの子は気にもとめねぇよ」
「そういうお前だって・・・」
と中の二人は笑っていた
しばらく話していたふたりは、再び音楽をかけ、練習を再開したので、俺はそっとその場を後にした
目からウロコだった
今、俺らが毎日練習しているのは、事務所の先輩のコンサートのバックダンス
ヒップホップ系の曲で、ダンスもかなり難しい・・
あくまでもメインは先輩達・・
でも、同じ舞台に立つ・・
やっとあのときの言葉の意味を理解した
この日から、俺は筋トレを欠かさなかった
ダンスって、曲の間中ずっと体を動かしている上に、笑顔・・
数分間、笑顔で全力疾走をしているくらいの体力が必要になる
そうしていくと、今まで出来なかったダンスの技が出来るようになる
そして、ダンスにはまっていった俺は、数ヵ月後、KINGの一員として、バックダンサーを卒業した
そして、そのKINGのメンバーには、あの日俺を睨らみつけた龍馬さんと、龍馬さんと笑っていた大吾さんもいた
「あ~そこね・・ そこ浩司さんのメインのとこだから、遅れたらマズイっしょ?」
「つーか・・ 先輩達の舞台だし、脇の俺がぶち壊しにするわけにいかねぇっしょ?」
「はっ! 自意識過剰ってんだよ? みんな先輩達を見に来てんの! お前がワンテンポ遅れたトコでファンの子は気にもとめねぇよ」
「そういうお前だって・・・」
と中の二人は笑っていた
しばらく話していたふたりは、再び音楽をかけ、練習を再開したので、俺はそっとその場を後にした
目からウロコだった
今、俺らが毎日練習しているのは、事務所の先輩のコンサートのバックダンス
ヒップホップ系の曲で、ダンスもかなり難しい・・
あくまでもメインは先輩達・・
でも、同じ舞台に立つ・・
やっとあのときの言葉の意味を理解した
この日から、俺は筋トレを欠かさなかった
ダンスって、曲の間中ずっと体を動かしている上に、笑顔・・
数分間、笑顔で全力疾走をしているくらいの体力が必要になる
そうしていくと、今まで出来なかったダンスの技が出来るようになる
そして、ダンスにはまっていった俺は、数ヵ月後、KINGの一員として、バックダンサーを卒業した
そして、そのKINGのメンバーには、あの日俺を睨らみつけた龍馬さんと、龍馬さんと笑っていた大吾さんもいた