Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
昼休み前の授業が、少しだけ早く終わった咲は心躍らせながら、お弁当箱を片手に講堂のドアを開けたの

誰もいない講堂の中をプラプラ歩きながら石田を待っていたんだ

その時、なにやら物音を聞いたような気がした咲は、気になってその音の方へ進んでいくと

ガシャン!!

持っていたお弁当箱を思わず落としてしまった

その音に中にいた人物が一斉に咲をみた

中にいたのは石田くん

そして、彼ひとりではなかった・・・

金髪の男の子と女の子・・

そして、その女の子と石田は・・キスしていたの・・

「あれ~ 咲ちゃんじゃん!」最初に言葉を発したのは金髪の男の子

「咲・・早くね?」と石田は女の子と唇は離したものの、彼女はまだ石田の膝の上に座ったまま・・

「今回は私達の勝ちね!」と女の子

「こっちだってあと少しだったんだぞ!」と石田

「咲ちゃんだっけ? あの堅物と付き合うまでいったのは流石だけど、1週間でキスが条件だったんだから!」と石田の膝に座っていた女の子が立ち上がった


「ほらよ!」と石田は二人にお金を手渡した

「毎度~」と女はポケットに万札を突っ込んだ。

「ったくよー あと一日あれば、あんな女一気に最後までいけたのに・・・」

石田くんのその言葉を聞いて、思わずその場から駆け出していたんだ・・

頭の中はごちゃごちゃで、何が起きたのか考えられなかった・・

それでも、朝はやってきて、思い足取りで学校へ向かった・・

あの交差点には誰もいなくって、昨日の事が現実なんだって・・そう思ったんだ


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