Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
「大吾! おい!!」

気がつくとアリが俺の目の前で手をパンッと叩いている

いつものメンバーで いつものAQUA

「あ? あぁ・・ 何?」俺はアリに視線を向けた

「・・・・・・・・」

「アリ? 何?」

何も言わないアリにちょっとイラだつ俺

「咲ちゃん・・ かわいいね~」とニヤけ顔のアリ

「は?」

さらにイラッとくる俺

「ハハハッ! 大吾を敵にまわすほど、バカじゃね~よ 」と言いながらアリは、咲の下へ歩いていって

「咲、コレ 俺のおごり~ 飲んでみて」とカクテルグラスを目の前に置いた

「わぁ~ 綺麗~」と咲も嬉しそう

隣にいた姫花が「私には~」と言いながらアリの後をついて来ている

日向さんはそんな姫花をニコニコしながら見ている

アリの腕に巻きついている姫花をみて、あの穏やかな表情・・ 俺には無理だ

俺は、カウンター席を立って、咲のいるテーブル席へ向かった

ゴクッ

ショートグラスだから、一回で空になったグラス

「あ~ あたしの、なのに~」と咲は立ち上がって、俺に猛抗議

「そんなに飲みたかった? じゃ・・」と俺は咲と唇を合わせた

軽くなんてもんじゃない、舌も絡ませて、俺の口内に残っているカクテルの味を堪能できるようなキス 

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