Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
「タマゴの味つけのせいで、俺は貴重な空き時間を潰され、お前は、姫花に説教されるんだよ・・」
と潤也は笑い席を立った
「ありえね~ 姫花、どんなんだった?」
と大吾も席を立った
「・・あれはヤバイ! かなり怒ってる・・ 姫花、咲ちゃんの事大好きだもんな~」とからかう潤也
「はぁ~ っていうか潤也、お前さっき、咲のこと咲って呼び捨てにしたろ?」
「・・小っちぇ~ そんなん気にすんの? だからタマゴでケンカすんだよ!」
と二人はワイワイいいながら教室を出て行った
そして、一人残された琴乃
大吾とは、番組で話したこともあったし、大倉姫花には負けるけど、藤田咲よりはかわいいと自分で思っていた
だから、ふたりがケンカしているのを見て、チャンスだと思った
それなのに、自分の存在さえ認識されていなかった
そして、存在さえ否定されてしまった
「・・・・・・・」
ひとりじぶんの席に戻る雨宮琴乃をクラスメイト達は、哀れむ眼差しで見ていたのだった
そして・・
「だ~い~ご~!!!」
「・・・・」
撮影所の片隅で姫花に睨まれる大吾の姿があった・・
短編集14 【完】
2009.1.6
と潤也は笑い席を立った
「ありえね~ 姫花、どんなんだった?」
と大吾も席を立った
「・・あれはヤバイ! かなり怒ってる・・ 姫花、咲ちゃんの事大好きだもんな~」とからかう潤也
「はぁ~ っていうか潤也、お前さっき、咲のこと咲って呼び捨てにしたろ?」
「・・小っちぇ~ そんなん気にすんの? だからタマゴでケンカすんだよ!」
と二人はワイワイいいながら教室を出て行った
そして、一人残された琴乃
大吾とは、番組で話したこともあったし、大倉姫花には負けるけど、藤田咲よりはかわいいと自分で思っていた
だから、ふたりがケンカしているのを見て、チャンスだと思った
それなのに、自分の存在さえ認識されていなかった
そして、存在さえ否定されてしまった
「・・・・・・・」
ひとりじぶんの席に戻る雨宮琴乃をクラスメイト達は、哀れむ眼差しで見ていたのだった
そして・・
「だ~い~ご~!!!」
「・・・・」
撮影所の片隅で姫花に睨まれる大吾の姿があった・・
短編集14 【完】
2009.1.6