Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
琴乃は、週刊誌にガクの写メを持ち込んでいたのだった

最初は、姫花かりんに見せるつもりだった

しかし、翌日誰も登校してこない

自分は登校しているのに、仕事なんか入ってないのに・・

それもムカついた

ネットに流そうかとも思ったが、どうせならカネになるほうがいいと思い、知り合いの記者に画像を売ることにしたのだった

あさってには、週刊誌にデカデカと載るはず

きっと電車の中吊りにも載るだろうし、ワイドショーの取材とかもくるかも~

もしかしたら、自分もインタビューとかされちゃうかもしれないし、ちょっとおしゃれしてこなくっちゃ

と琴乃はひとり心を躍らせていた

その次の日、朝から姫花とりんが教室に来ていた それもふたりだけ

琴乃は、少し離れた自分の席かたふたりの様子を伺っていた

「姫花~ 最近日向さんとどう?」

「どうもこうもないって! ヒナはこっちにいないし、家に帰ってメールするだけ・・もうヒナ不足で干からびそう!! りんはいいよね~ アニキは時間を持て余してるでしょ~」

「ちょっと~ 妹だからって、私の彼氏をそんな風に言わないでよ~ ガクも今度ドラマ出るんだって~」

「マジ!? 聞いてないし!!」

「妹には言わなくても、彼女には言うのよ?」

りんはニヤっと笑った

「ほ~ でも脇役でしょ?」

あくまでも妹の評価は低い

「まっさか~ ヒロインの相手役! ヒロインは3000人のオーディションを勝ち抜いた新人らしいよ?」
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