Another 姫☆組 (姫シリーズVol.3) 【完】
そして、週刊誌の発売日、琴乃はいつもより早く起き、髪も、化粧も念入りに済ませ、登校した

しかし、予想していた記者たちの姿はなく、いつも通りの登校だった

琴乃は、記者の姿ばかり気にして、気がついていなかった

周りの生徒が、琴乃をチラチラみているのを・・

琴乃はそのまま教室に入り、友達が登校してくるのを待ったのだが、なかなかやってこなかった

そのままHRを終え、授業に入り、休み時間になり、周囲の変化にやっと気がついた

どうも、チラチラ見られている・・

クラスメイトだけではなく、他のクラスの人もドアや窓から顔を覗かせているのだ

最初は、気のせいだと思っていた・・いや、思いたかった

だが、昼休みになって、気のせいなんかじゃないと確信してしまった

だって・・・

「なぁ、・・・お前って・・すげぇのな!」

面識のないオトコノコに急に話しかけられたのだ

「え?」

「っつーか、あんたの信者のドン引きじゃねえの?」

とその男の子は、週刊誌を差し出した

その週刊誌は、琴乃がガクの写メを売った出版社のものだった
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