御曹司と婚前同居、はじめます
「入ってもよろしいでしょうか」
「え!?」
すぐそばで聞こえた声に、瑛真が「そうだ、忘れていた」と呟いた。
咳払いと共に入ってきたのは柏原さんで、続いて医療用白衣を着た三十代後半くらいに見える男性が入ってきた。
いつからいたの!?
かあっと身体中が熱くなる。穴があったら入りたいとはこういうことだ。
「石原(いしはら)さんだ」
「石原です。初めまして」
いきなり紹介を受け、戸惑いながらも「堂園です」と頭を下げる。
「毎朝家に来てもらってテーピングと着替えを手伝ってもらっていたんだが、美和のことを話したら、これからは美和がやった方がいいと言うので説明の為に来てもらったんだ」
「私がやるの!?」
「大丈夫ですよ。そんなに難しいものではないですから」
石原さんが言う。
そんなこと言われても……。
「寝ている間も固定をしていると治りも早いですし、お風呂あがりにすぐ固定をして欲しいんです。それから朝も巻き直してもらえれば、かなり安定してくるかと思います」
石原さんの言っていることはもっともなので何も反論できない。
「え!?」
すぐそばで聞こえた声に、瑛真が「そうだ、忘れていた」と呟いた。
咳払いと共に入ってきたのは柏原さんで、続いて医療用白衣を着た三十代後半くらいに見える男性が入ってきた。
いつからいたの!?
かあっと身体中が熱くなる。穴があったら入りたいとはこういうことだ。
「石原(いしはら)さんだ」
「石原です。初めまして」
いきなり紹介を受け、戸惑いながらも「堂園です」と頭を下げる。
「毎朝家に来てもらってテーピングと着替えを手伝ってもらっていたんだが、美和のことを話したら、これからは美和がやった方がいいと言うので説明の為に来てもらったんだ」
「私がやるの!?」
「大丈夫ですよ。そんなに難しいものではないですから」
石原さんが言う。
そんなこと言われても……。
「寝ている間も固定をしていると治りも早いですし、お風呂あがりにすぐ固定をして欲しいんです。それから朝も巻き直してもらえれば、かなり安定してくるかと思います」
石原さんの言っていることはもっともなので何も反論できない。