御曹司と婚前同居、はじめます
勝手に一緒のベッドで寝ていることに怒りたくなったけれど、せっかく気持ち良さげに寝ている人間を起こす気にはなれなかった。
……まつ毛長いなぁ。
しばらく無防備な瑛真を眺めていたけれど、いつまでもこうしてはいられないとベッドから這い出ることにする。
ベッドの幅が広いから床までが遠い。膝立ちで一歩二歩進むとベッドが軋む。
その時、腕を強く引っ張られて視界がぐるんと回った。
えっ!?
後ろから抱きすくめられ、変な体勢のまま身動きが取れなくなってしまった。
耳に吐息がかかり、うなじの辺りがぞわっとする。
「お、おはよう。起こしてごめんね?」
勝手に潜り込んできたそっちが悪いんだけどね。
しばらく待っても返事がない。
「瑛真?」
さすがにこの状況は色々とダメだと思う。
少し強引に身をよじって身体を反転させた。
視界いっぱいに瑛真の顔が広がり、息を呑む暇もなく、すぐさまおでこに落ちてきた唇が可愛らしい音を立てた。
「おはよう」
寝起き特有のとろりとした目が微笑んだ。
本当に……惑わされそうになる。
すうっと息を吸い込んで、高鳴る心臓をどうにか鎮めた。
……まつ毛長いなぁ。
しばらく無防備な瑛真を眺めていたけれど、いつまでもこうしてはいられないとベッドから這い出ることにする。
ベッドの幅が広いから床までが遠い。膝立ちで一歩二歩進むとベッドが軋む。
その時、腕を強く引っ張られて視界がぐるんと回った。
えっ!?
後ろから抱きすくめられ、変な体勢のまま身動きが取れなくなってしまった。
耳に吐息がかかり、うなじの辺りがぞわっとする。
「お、おはよう。起こしてごめんね?」
勝手に潜り込んできたそっちが悪いんだけどね。
しばらく待っても返事がない。
「瑛真?」
さすがにこの状況は色々とダメだと思う。
少し強引に身をよじって身体を反転させた。
視界いっぱいに瑛真の顔が広がり、息を呑む暇もなく、すぐさまおでこに落ちてきた唇が可愛らしい音を立てた。
「おはよう」
寝起き特有のとろりとした目が微笑んだ。
本当に……惑わされそうになる。
すうっと息を吸い込んで、高鳴る心臓をどうにか鎮めた。