御曹司と婚前同居、はじめます
◇
予定通り次の休みにおばあちゃんの元を訪れた。
風がほとんどなくからりと晴れたおかげか、私たちのように訪問に来ている人も多かった。
話し声で賑やかな館内を微笑ましくなりながら進み、おばあちゃんの部屋の前で足を止めた。扉は全開になっている。
「おばあちゃん?」
ひょこっと顔を覗かせる。
日向ぼっこをしていたのか、窓から差し込む陽射しがおばあちゃんを照らしていた。
「いらっしゃい」
陽だまりのような笑顔が迎え入れてくれた。
「今日はびっくりする人が来ているんだよ。びっくりして心臓止めちゃわないでね?」
「ええ?」
瞬きを繰り返している前に、瑛真が姿を現した。
「あれま!!」
おばあちゃんがナイスリアクションをしてくれたので、私たちは顔を見合わせてにんまりと笑った。
個室には椅子が二脚しかなかったので、場所を談話室に移すことにした。ここでも掃き出し窓から入る陽射しで暖を取りながらお喋りをする。
「最後に会ったのはいつだったかねぇ」
目を細めて眩しそうに瑛真を見る。
予定通り次の休みにおばあちゃんの元を訪れた。
風がほとんどなくからりと晴れたおかげか、私たちのように訪問に来ている人も多かった。
話し声で賑やかな館内を微笑ましくなりながら進み、おばあちゃんの部屋の前で足を止めた。扉は全開になっている。
「おばあちゃん?」
ひょこっと顔を覗かせる。
日向ぼっこをしていたのか、窓から差し込む陽射しがおばあちゃんを照らしていた。
「いらっしゃい」
陽だまりのような笑顔が迎え入れてくれた。
「今日はびっくりする人が来ているんだよ。びっくりして心臓止めちゃわないでね?」
「ええ?」
瞬きを繰り返している前に、瑛真が姿を現した。
「あれま!!」
おばあちゃんがナイスリアクションをしてくれたので、私たちは顔を見合わせてにんまりと笑った。
個室には椅子が二脚しかなかったので、場所を談話室に移すことにした。ここでも掃き出し窓から入る陽射しで暖を取りながらお喋りをする。
「最後に会ったのはいつだったかねぇ」
目を細めて眩しそうに瑛真を見る。