視線の先には君がいた
2視線
その視線に気づいたのはなぜだったのか、思い出せない。
私が未練がましく間島を見つめていたからだろうか。
あの日から、私は間島を目で追うことが多くなった。
好きだからというよりも、呼吸をするように、自然と目で追いかけてしまう。
ただ見ていたかった。
好きな人を。
それだけで、ぽっかり空いた心の穴に、幸せが満ち満ちていくようだった。
確かに間島には彼女がいた。
同じクラスの、少し大人しめの、ショートカットの女子。
ある日は、クラスで一緒にお弁当を食べているところを見たし、また別の日は一緒に勉強しているところを見た。
どこをどう見ても、彼氏、彼女。
胸は少しだけ痛むものの、それをどうにかしようという思いはなかった。
しかし、それは、廊下で起こった。
私が未練がましく間島を見つめていたからだろうか。
あの日から、私は間島を目で追うことが多くなった。
好きだからというよりも、呼吸をするように、自然と目で追いかけてしまう。
ただ見ていたかった。
好きな人を。
それだけで、ぽっかり空いた心の穴に、幸せが満ち満ちていくようだった。
確かに間島には彼女がいた。
同じクラスの、少し大人しめの、ショートカットの女子。
ある日は、クラスで一緒にお弁当を食べているところを見たし、また別の日は一緒に勉強しているところを見た。
どこをどう見ても、彼氏、彼女。
胸は少しだけ痛むものの、それをどうにかしようという思いはなかった。
しかし、それは、廊下で起こった。