私と彼と兄と
「よぉ、今帰りか」


「…っ!」



この人は私をーーー



「…颯馬(本人の前では兄呼びはしません!)も今から帰るの?」


「おう」



大事に扱ってくれるーーー





帰り道の途中で合流した兄と肩を並べ、一緒に家に帰ることにした。









「…それにしても」



無言のまま歩いていた私達の沈黙を破るかのように、兄が口を開く。



「お前、身長縮んだ?」


「はぁ!?」



た、確かに身長は中学の頃から止まってるけど…!



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