私と彼と兄と
夕食を食べ終えて、お風呂も入り終わって、早速自分の部屋へ行こうとしたその時だった。



ピロリン♪



誰かから連絡が来た。





もしかして、相川くん…!?





急いで画面を見ると、架純だった。


そこには少し落ち込んでいる私の顔が映った。





…なんで落ち込んでるの

もう、相川くんなんて………





分かってる。

自分には何度も言い聞かせているつもりなのだ。



浮気までされて、部活を理由なんかにしてまで私を振ってーーー



「……っ」



思わず涙がこみ上げた。


人前では泣きたくないーーー




私は足早にリビングを後にして、自分の部屋に向かった。




< 31 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop