私と彼と兄と
「颯馬、今日やけに早起きしてたけど、何かあったのか?」
私に訊いてきた。
私は、スープを飲みながら、半ば呆れたように、
「…なんか、私と出かけたいんだって。意味わかんないよね、急に」
素っ気なく言った。
それを聞いたお母さんは目を輝かせ、
「いいじゃない!兄妹水入らずって感じで!…ねぇ、あなた」
お父さんの方を見る。
「……そうだな」
対してお父さんは、少し言葉を詰まらせ、コーヒーをグイッと飲んで、たった一言だけ返事をした。
私に訊いてきた。
私は、スープを飲みながら、半ば呆れたように、
「…なんか、私と出かけたいんだって。意味わかんないよね、急に」
素っ気なく言った。
それを聞いたお母さんは目を輝かせ、
「いいじゃない!兄妹水入らずって感じで!…ねぇ、あなた」
お父さんの方を見る。
「……そうだな」
対してお父さんは、少し言葉を詰まらせ、コーヒーをグイッと飲んで、たった一言だけ返事をした。