私と彼と兄と
「つーいたっ。…って、おい、華起きろ」


「…んぅう」



目を開けると兄ーーー颯馬の顔が見えた。

うっすらとだけど。

なんか呆れたような顔をして。


ダメだ、瞼が勝手に閉じちゃうーーー



「…ったく、一時間ちょっとの運転で寝るなよ」



あれ、私、寝てたんだ?

ていうか身体がーーー

起こそうと思っても起き上がれないーーー



「…ってまた寝たし」



ちょっと…

あとちょっとだけ……





「…バカ」



チュッ……




< 46 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop