私と彼と兄と
本っ当にムカつく…!!!




「まぁ、予約の時に全部頼んでおいたからいいけど…」


「…え?」



プンプンしている私に向かってサラッと言う兄。



その言葉とほぼ同時に、たくさんの美味しそうな料理が運ばれてきた。





何でこんな…





私は不思議でたまらなかった。


なんでわざわざ私と出かけようとしたのか。


なんでプレゼントなんて買ってくれたのか。


なんでこんな高級レストランにーーー





美味しそうに料理を食べる兄に一つ質問をぶつけたくなった。



「ねぇ」


「ん?」


「…本当は今日のプラン、彼女との予定だったんでしょ」



これは当たりだろ!


と、自信満々に訊ねる私。

でも兄は、眉間にシワを寄せている。



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