私と彼と兄と
「相川くんと何かあった?」


「…っ」



相川くんーーー

久しぶりに耳にした気がする。



どこか懐かしさを感じた。


ふと視線をやると、丁度席に着いていた相川くんと目が合った。


向こうは何も気にする様子もなく、ヒラヒラとこっちに手を振ってくる。

つられて私も手を振り返す。



「ほ〜お」



全てを見ていた架純がニヤニヤしながら私を見てくる。



「な、なに…」


「ワンチャン復縁?」


「……っ!!」



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