私と彼と兄と
私に言う。


辺りを見回したけど、架純が言った通り、もう教室には私と架純しかいなかった。



「…帰ろ」



なぜかガンガン痛む頭を押さえて立ち上がろうとすると、



「…っ」


「華!」



急に視界が真っ暗になって。


私はその場に倒れ込んだ。






< 60 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop