私と彼と兄と
辺りを見回すと、見覚えのある景色。


自分の部屋だった。


そして、ベッドで寝ている私の看病をしてくれていたのか、兄がスヤスヤと気持ちよさそうな寝息を立てながらベッドサイドで座って寝ていた。





綺麗な寝顔…





兄と私はまるで違った。

兄は本当に美形、とでもいうようなくらい、綺麗な顔立ちをしている。

対して私は至って普通。

モテモテな兄に対して私はそこまで恋愛経験があるわけでなく…

高2。
相川くんが初めての彼氏だったレベル。





「…変なの」



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