私を救ってくれたのは君でした。【完】
『家から荷物持ってこなきゃ。』

『必要なものだけ持って来い。
後は買えばいいから。』

『うん。分かった。』

『莉乃、好きだよ。』

『あっそ。
ヤりたいってこと?笑』

『違う。
そういう意味で言ったんじゃねーよ。』

『まぁいいや。タクシーで荷物取ってくるよ。』

『着いて行くよ。』

『荷物少ないし一人で行く。
着いてこないで。』

颯の優しすぎる行動に戸惑いを隠せなかった。

『そうか。分かった。』

ほほ笑んだ颯に背を向けて家を出た。
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