私を救ってくれたのは君でした。【完】
『今日颯が話してた背の低い女の子だよ。
付き合ってるの?何なの?
付き合おうって言ってきたのにもう彼女できたの?颯は別に誰でもいいんだね。』

自分勝手な言葉が止まらなかった。

『あいつは結婚してるよ。妊娠して高一の時に先輩と結婚したんだ。久しぶりに会ったから話しただけだよ。莉乃が心配してるようなことは何もない。』

『別に颯が誰とヤろうが付き合おうが、私には関係ない。ほんとは私の事迷惑だと思ってるでしょ。やっぱり私には居場所なんてない。』


告白を断ったのに颯の優しさに甘えて一緒に住んでもらっているのは申し訳なかった。

『迷惑じゃない。俺がお前と一緒にいたいんだよ。寂しいんだろ。俺が居場所になってやる。莉乃が嫌がるぐらい愛してやるよ。』
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