「さよなら」のその先
✿ 3話
夕暮れ
浅倉壮介くん…
授業中、今朝起きた彼との出来事が頭を離れないままだった。
気づけば最近、彼の事ばかり考えている。
毎朝彼のクラスへ行って、学校へ来ているか確認して、やっと今日巡り逢えたのだ。
「…なんか…ムズムズする」
「佐々木、花粉症か?なら窓側の席からは離れるんだな。その方が授業にも専念できる様だし」
私の独り言は教卓の前に立っていた先生にも聞こえたようで、授業に身が入っていないこともバレていたようだ。
「えっ、えとっ…、これは違うんです!別に花粉症なんかじゃありませんし、ちゃんと授業だって受けてます!」
授業中、今朝起きた彼との出来事が頭を離れないままだった。
気づけば最近、彼の事ばかり考えている。
毎朝彼のクラスへ行って、学校へ来ているか確認して、やっと今日巡り逢えたのだ。
「…なんか…ムズムズする」
「佐々木、花粉症か?なら窓側の席からは離れるんだな。その方が授業にも専念できる様だし」
私の独り言は教卓の前に立っていた先生にも聞こえたようで、授業に身が入っていないこともバレていたようだ。
「えっ、えとっ…、これは違うんです!別に花粉症なんかじゃありませんし、ちゃんと授業だって受けてます!」