「さよなら」のその先
学校から出て駅に向かう道中、私は息切れが苦しくて足を止めてしまった。


ふと隣を見ると、何時も何気なく通っている本屋が見える。




…参考書、そろそろ買った方が良いのかな




自然と足が本屋に吸い込まれ、店内に入ってしまう。



「いらっしゃいませ」



店員の明るい声。

何処となく落ち着く。


…と、隣を何処か懐かしい面影をもった人が通った。


反射的に振り返る。



「………っ!!」



私はその人の姿を見て言葉を失った。


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