意地悪上司は私に夢中!?
週末、大学時代の友達、大原綾乃(おおはらあやの)とカフェで待ち合わせをしていた。
大学時代からよく使っていた、軽快な音楽が流れるアメリカンテイストなカフェだ。
壁には英語のポスターやナンバープレート、看板が貼ってある。
ここでオーダーするのはいつもパンケーキセット。
大学時代からの定番メニューだ。
「別れたってのはラインで聞いてたけど…けっこう修羅場っぽくなってたんだね。
まあ、歩美らしいと言えばらしいけど」
こともなげに綾乃はそう言ってパンケーキをナイフで切り始めた。
綾乃は合コンで私と龍二を結び付けてくれた張本人。
結婚するときは婚姻届の証人になってもらおうと思っていたくらいだった。
「ほれで、上司に告白はれたっへ?」
パンケーキで口の中がいっぱいで、何を言っているのかよくわからない。
ごくりと飲み込んだ綾乃が眉をひそめる。
「それって前言ってた口の悪い上司でしょ?」
私もパンケーキを頬張っているから、返事ができなくてこくこくと頷いた。
綾乃には永瀬さんに関する愚痴を何度聞いてもらったかわからない。
ゆえに、永瀬さんのことは綾乃には説明するまでもない。
「好きな子をいじめるかあ。いくつだっけその人」
「確か33?」
「はあ…こじらせてるなあその人」
そうだよね。よく考えたら永瀬さんはけっこういい歳。
ガキみたいにもほどがある。
大学時代からよく使っていた、軽快な音楽が流れるアメリカンテイストなカフェだ。
壁には英語のポスターやナンバープレート、看板が貼ってある。
ここでオーダーするのはいつもパンケーキセット。
大学時代からの定番メニューだ。
「別れたってのはラインで聞いてたけど…けっこう修羅場っぽくなってたんだね。
まあ、歩美らしいと言えばらしいけど」
こともなげに綾乃はそう言ってパンケーキをナイフで切り始めた。
綾乃は合コンで私と龍二を結び付けてくれた張本人。
結婚するときは婚姻届の証人になってもらおうと思っていたくらいだった。
「ほれで、上司に告白はれたっへ?」
パンケーキで口の中がいっぱいで、何を言っているのかよくわからない。
ごくりと飲み込んだ綾乃が眉をひそめる。
「それって前言ってた口の悪い上司でしょ?」
私もパンケーキを頬張っているから、返事ができなくてこくこくと頷いた。
綾乃には永瀬さんに関する愚痴を何度聞いてもらったかわからない。
ゆえに、永瀬さんのことは綾乃には説明するまでもない。
「好きな子をいじめるかあ。いくつだっけその人」
「確か33?」
「はあ…こじらせてるなあその人」
そうだよね。よく考えたら永瀬さんはけっこういい歳。
ガキみたいにもほどがある。