意地悪上司は私に夢中!?
「…ねえ永瀬さん。
さっきは泣いちゃったけど」
ドキドキしながら上目で永瀬さんを覗き込んだ。
「…私、今日嬉しかったんです。
一緒にいられて、楽しいって思ったんです」
元彼のことを気にしている永瀬さんへのフォローのつもりじゃない。
本当にそう思っているから、どうしても今伝えたいと思った。
…だけど目を見開いた永瀬さんを見て、急に照れくさくなって顔をそらした。
きっと、光の加減で赤くなった顔は見えていないけど。
「あ、あっち、マグロ見れますよ!」
指をさしながら歩き出したら、私の手を永瀬さんの大きな手がぎゅっと捕まえる。
鼓動が跳ねて振り返ったら、永瀬さんはまっすぐ前を見たまま…ちょっとだけ、不自然に姿勢を正したまま、
「これはアリか?」
とガラにもないことを言った。
「…アリです」
そう言って、私は手を握り返した。
さっきは泣いちゃったけど」
ドキドキしながら上目で永瀬さんを覗き込んだ。
「…私、今日嬉しかったんです。
一緒にいられて、楽しいって思ったんです」
元彼のことを気にしている永瀬さんへのフォローのつもりじゃない。
本当にそう思っているから、どうしても今伝えたいと思った。
…だけど目を見開いた永瀬さんを見て、急に照れくさくなって顔をそらした。
きっと、光の加減で赤くなった顔は見えていないけど。
「あ、あっち、マグロ見れますよ!」
指をさしながら歩き出したら、私の手を永瀬さんの大きな手がぎゅっと捕まえる。
鼓動が跳ねて振り返ったら、永瀬さんはまっすぐ前を見たまま…ちょっとだけ、不自然に姿勢を正したまま、
「これはアリか?」
とガラにもないことを言った。
「…アリです」
そう言って、私は手を握り返した。