独り占めしても、いいですか?
私は携帯をベッドの上に置き、部屋のキーを持って外に出た。



私が買い物してる間にみんなが帰ってきて、部屋には入れなかったら困る。



だから、受け付けの人に預けておくことにした。



「すみません、ちょっと、何時になるかわからないんですけど…

4人組の……えっと、Sanlightのメンバーがホテルに来たら、この鍵を渡してくれませんか?」



Sanlightの名前を出して置いた方がわかりやすいよね。



「え⁉︎さ、Sanlight⁉︎

…わ、わかりました。お預かりします」



驚いていたようだけど、鍵は受け取ってくれた。



肌の綺麗な美人さんだった。



「お願いします…!

あっ、あと、お土産売り場って、どこにありますか?」



「こちらの通路を真っ直ぐ行かれた先のエレベーターで3階に行きましたら、目の前が販売店となっております」



「ありがとうございます…!」



私はぺこりと頭を下げてその場を去る。



受け付けの人は、今日ここにSanlightのメンバーが泊まることを知らないみたいだった。



お客様リストを見て確認してる。



従業員の間で噂になっちゃいそう…


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