独り占めしても、いいですか?
「大丈夫大丈夫!

アドリブってことは何でもありなんだよ?

何とかなるよ!」



優ちゃんがパンッパンッと手を叩いて空気を変えた。



前言撤回。



優ちゃんには不安なんてないみたい。



能天気がたくましく見える。



「……相変わらず、こういう時の優希は頼もしいな」



「それが優希のいいところだ」



「うん、ポジティブに考えよう」



優ちゃんは満足気に笑った。



私はなんとなくその頭を撫でる。



他の3人の視線を感じたけど、そんなの知らんぷり。



優ちゃんの笑顔がもっと嬉しそうになった。


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