独り占めしても、いいですか?
結局絢香が私のところに戻って来たのは夕方だった。



その頃には、私も自分で気に入った水着を見つけて会計を済ませ、せっかくだからサイン会?の様子を写真に撮ってあげていた。



水着の会計を自分で済ませちゃったのは、すごく怒られた。



私のカード使ってよかったのに!って。



でも、いいの。



凛達と一緒にいるために、私が欲しかったものだもん。



自分のお金で買ったほうが、大切に思える。



「今日はありがと!

明日の舞台、楽しみにしててね!」



そう言って絢香と別れ、凛達より早くホテルに戻った後。



軽く一休みしようと、ベッドに腰掛けた私は、もちろん眠りについた訳で…



夢の中で、別れ際の絢香との会話がリピートされていた。


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