独り占めしても、いいですか?
私がファンの子の方をちらっと見ると、透が手を握ってきた。
「気にしなくていい。
帰ろう」
「…うん」
あまりにも申し訳なくて、去り際にペコっと会釈だけした。
女の子達に悪いことしちゃったな…
とか
凛達に何も言ってないけど大丈夫かな…
とか、いろいろ考えながら歩く。
結構歩いて、校門まで来た時…
「おい透!
何1人で連れて帰ってんだよ!」
「ひよちゃんひどいよー!
僕達に何も言わないで帰っちゃうんだからー」
凛と優ちゃんが私と透を引き止めた。
後ろの方から
「2人とも待ってー!」
っていう声と一緒に秀ちゃんが走ってくる。
凛と優ちゃん、足速いから…
「はぁ…はぁ…
2人とも、本気で走らないでよ…」
やっと追いついた秀ちゃんが、何度か深呼吸をして、息を整える。
「秀ちゃん、大丈夫?」
私は秀ちゃんの左手を握った。
「うん、大丈夫だよ」
それと同時に私の手がギュッと優しく握り返される。
私達はそのまま手を繋いで歩き出した。
「気にしなくていい。
帰ろう」
「…うん」
あまりにも申し訳なくて、去り際にペコっと会釈だけした。
女の子達に悪いことしちゃったな…
とか
凛達に何も言ってないけど大丈夫かな…
とか、いろいろ考えながら歩く。
結構歩いて、校門まで来た時…
「おい透!
何1人で連れて帰ってんだよ!」
「ひよちゃんひどいよー!
僕達に何も言わないで帰っちゃうんだからー」
凛と優ちゃんが私と透を引き止めた。
後ろの方から
「2人とも待ってー!」
っていう声と一緒に秀ちゃんが走ってくる。
凛と優ちゃん、足速いから…
「はぁ…はぁ…
2人とも、本気で走らないでよ…」
やっと追いついた秀ちゃんが、何度か深呼吸をして、息を整える。
「秀ちゃん、大丈夫?」
私は秀ちゃんの左手を握った。
「うん、大丈夫だよ」
それと同時に私の手がギュッと優しく握り返される。
私達はそのまま手を繋いで歩き出した。