独り占めしても、いいですか?
ザッパーン!



大きく音を立て水しぶきが飛んだ。



あれ…痛く、ない?



私は恐る恐る目を開ける。



「ったく、ヒヤヒヤさせんなよ…」



「日和、大丈夫か?」



最初に視界に映ったのは凛と透の顔。



2人は私の身体をキャッチしてくれていた。



「うん…大丈夫、ありがと…」



さっきまで近づいてきてくれなかったのに、私が危険になったらすぐに来てれた。



そのことに一瞬びっくり。



「もー!

ひよちゃん気を付けなきゃダメだよ⁉︎

僕達の心臓がいくつあったらいいのかわかんないよ!」



「まあまあ。

とりあえず、日和が無事でよかったよ」



優ちゃんと秀ちゃんは、私の頭と足を支えてくれていた。


< 211 / 721 >

この作品をシェア

pagetop