独り占めしても、いいですか?
「や、やっぱり私先に部屋戻ってるよ」



みんなに背を向けて、もう一度歩き出そうとすると…



グイッ



凛に腕を引かれた。



「日和が変な勘違いしねーようにちゃんと言う…」



そこまで言って言葉を止めたと思ったら、顔を真っ赤にし始めた。



「凛?」



凛が名前を呼ばれて私の方を向く。



そして深呼吸をしたかと思うと…


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