独り占めしても、いいですか?
と、いうわけで、透の腕の中に収まった私。



他のみんなも、無理に離れたりはしなくなった。



円になって座ることで、やっといつもの光景になる。



「お前、よく平気だよな…」



凛が羨ましそうな目をこっちに向けた。



「さっきトイレに行ってきたからな。

お前よりは余裕がある」



透のシラっとした顔が少し自慢げに見える。



「おまっ、俺達今仕事で来てんだぞ?

何やってんだよ」



凛が透を冷ややかな目で見た。



「えっ、お仕事の時はトイレ行っちゃダメなの⁉︎」



な、なんて過酷…



アイドルって凄い…



「いや、そういうことじゃねーんだけど…」



「………?」



何が違うの…?


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