独り占めしても、いいですか?
「そうそう、ひよは昔から演技が1番苦手だったもんな」



…えっ?



突然4人じゃない声がして、頭に手が乗せられたような感覚がした。



この声…



この手の重さ…



この呼び方…



やばい。



私の本能が告げていた。



ゆっくり振り返ってみると…



「颯斗兄い…」



「よっ!久しぶりだな、ひよ」



満面の笑みで立つ颯斗兄いがいた。


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