独り占めしても、いいですか?
そろそろ行かなくちゃ。



最初のトークショーが始まる。



「絢香もInfinityとSunlightのトークショー観るでしょ?

一緒に行かない?」



絢香の出番はトークショーの後。



さすがに時間前になったら準備しなくちゃいけないけど、それまでは特に何もないはず。



当然行くと思って、席を立つと…



「ごめん、私出番前は1人で集中したい派なんだよね〜」



顔の前で手を合わせて『ごめんね』ポーズ。



「あっ、そうなの?」



絢香ってそういうタイプなんだ…



なんだか意外。



出番前まで騒いでても、すぐ切り替えできちゃうようなタイプだと思ってた。



「わかった。

じゃあ、私行ってくるね…!

絢香の演技、楽しみにしてるっ」



「任せて!

感激して泣かないようにね!」



軽くおふざけを入れたところで絢香の部屋を後にした。


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