独り占めしても、いいですか?
「日和…」



ギュッ



絞り出すような声で私の名前を呼んだ絢香は、私の身体を引き寄せて抱きしめた。



触れたところから熱が伝わる。



絢香の腕に、ギュッとさらに力が入った。



「頑張れ!」



はっきりと聞こえたその声に、私はニコッと笑って背中に手を回す。



「うんっ!」



ありがとう、絢香。



私、やってみるから。


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