独り占めしても、いいですか?
「颯斗、そろそろ…」



直生君が颯斗兄いの袖を引っ張る。



「おお、そうだな。

それじゃあ聞いてくれ!

俺達がみんなにプレゼントする曲は…」



「「「「禁断の果実」」」」



「キャーーー!」



大歓声とともに照明が落ちた。



すぐに赤いライトがinfinityのみんなを照らし、会場中にメロディが流れる。



『君の 頬が 赤く染まった』



『それは まるで禁断の果実』



『僕の 心 奪いたいなら』



『さあさ 手を取り朝まで踊ろう』



歌い出したのと同時に雰囲気が変わる。



infinityの世界に呑まれる。



なに、これ…



すごい、胸のドキドキが止まらないっ…!



私はみんなの姿に見惚れて言葉が出ない。



息が止まりそう。



ライブなんて、初めて見たけど…こんなにすごいの…⁉︎



歌も上手だしダンスもすごい。



ファンの心もきっちり捕まえてる。



これが…Infinity…


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