独り占めしても、いいですか?
予想外の展開に心の準備ができていなかった私は顔を真っ赤にした。



「ちょっ…へっ、ど、どうしたの?急に…」



まさか恋愛の話が飛んでくるなんて…!



「いや〜、なんとなく、そうかな〜?って。

当たりでしょ⁉︎」



ワクワク顔で私を見つめる絢香。



まるで私の答えがわかってるみたい。



「えっと、……恋愛的な意味では…好きじゃないよ」



私の言葉を聞いた瞬間絢香がキョトンとした顔になる。



「は⁉︎え、ちょっ、嘘でしょ?

まさか自覚がないとか⁉︎

絶対好きじゃん!」



「好きじゃないよ」



私はできるだけニコッと笑って答えた。


< 294 / 721 >

この作品をシェア

pagetop