独り占めしても、いいですか?
「日和!どこ行くんだよ!」



追いかけてきた凛に腕を引かれた。



「調理室っ!

ここにいてもつまんないもん」



「調理担当の奴らの方か?

でも日和は料理できねーだろ」



「うっ…そ、そうだけど…

味見係をしに行くの…!」



うわー、私何言ってるんだろう。



味見係とか邪魔なだけだよ…



「凛はノルマこなしてて…!

私なら心配しなくていいから」



私は前に進みたいのに凛に腕を掴まれてるせいで進めない。



「そーいうわけには…」



「どうしたの?」



急に会話に割り込んできたのは秀ちゃん。



ちょうど9組のドアから出てきたところだった。


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