独り占めしても、いいですか?
「そんなつもりはなかった、ごめん。

……それより、1人か?」



「えっ、あ、うん…」



まさか透がいるとは思わなかったから…



「ご、ごめんなさいっ、怒らないで…?

それと、みんなにも秘密で…」



顔の前で手を合わせてギュッと目を瞑る。



これを凛に報告なんてされたら…私、文化祭の準備、本当に何もできなくなっちゃう…!



「いい、別に何もなかったんだ。

日和だって自由に行動したい時もあるだろ」



「透…!」



透が神様みたいに見える…!



凛が過保護過ぎるから…?



すごく優しく感じる…!



「でも、せめて一言くらい言って行動しろ」



「はい…」



むぅ…でも少しくらいは仕方ないか。


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