独り占めしても、いいですか?
「咲良、メイド服と執事服の方は?」
「メイド服の方は、もう少し胸元を隠した方がいいかも。
生活指導の先生がうるさそうだから…
執事の方は蝶ネクタイより、普通の…よくあるネクタイの方が男子の人気は出そうって話になったんだけど…」
「ダービータイのことか…
うん、そっちの方がいいかもね」
ダービータイ…全然知らない…
メンバーの子達の間で話が盛り上がってきた。
会場担当の私はなかなか話に入っていけない。
これ以上ここにいるのも意味がない気がして、教室に戻ろうかと考えた。
けどやめた。
さっき凛のこと無視して飛び出してきちゃったばかり。
なんとなく、行きづらいし行きたくない。
視界の奥の方に透の姿が見える。
透のクラスもデザイン画を描いているみたいだったけど、透は蚊帳の外。
暇してるみたいだから構ってもらえそう…!
「あのっ、じゃあ、私、行くね…?」
みんなの会話が途切れたタイミングで、主に萌ちゃんに向かって言った。
「あ、ありがとね!
こっちはバッチリだから、ひよ姫も準備よろしく!」
「うん、頑張るっ」
今日は会場準備は何もできないだろうけど、明日から頑張る…!
「メイド服の方は、もう少し胸元を隠した方がいいかも。
生活指導の先生がうるさそうだから…
執事の方は蝶ネクタイより、普通の…よくあるネクタイの方が男子の人気は出そうって話になったんだけど…」
「ダービータイのことか…
うん、そっちの方がいいかもね」
ダービータイ…全然知らない…
メンバーの子達の間で話が盛り上がってきた。
会場担当の私はなかなか話に入っていけない。
これ以上ここにいるのも意味がない気がして、教室に戻ろうかと考えた。
けどやめた。
さっき凛のこと無視して飛び出してきちゃったばかり。
なんとなく、行きづらいし行きたくない。
視界の奥の方に透の姿が見える。
透のクラスもデザイン画を描いているみたいだったけど、透は蚊帳の外。
暇してるみたいだから構ってもらえそう…!
「あのっ、じゃあ、私、行くね…?」
みんなの会話が途切れたタイミングで、主に萌ちゃんに向かって言った。
「あ、ありがとね!
こっちはバッチリだから、ひよ姫も準備よろしく!」
「うん、頑張るっ」
今日は会場準備は何もできないだろうけど、明日から頑張る…!