独り占めしても、いいですか?
「あの…」



「っんだよ、まだ何かあんのかよ」



「いっ、いえ…」



私は今まで直生君の何を見ていたんだろう。



目の前の直生君は優しくて癒されるイケメンアイドルとは程遠い。



1に怖い、2に怖い、3、4がなくて、5に怖い。



というくらいに口が悪くて目つきが悪くて威圧感で押しつぶされそうになるくらいに怖い人だった。



「早く言えよ、俺は待つのが嫌いなんだ」




「本当に、大丈夫です…」



もうやだ、誰か助けて…!



凛…!


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