独り占めしても、いいですか?
「実は私達、愛のある結婚ではないのです。
いえっ、その…わ、私は…好きですけれど…」
自分で言っておきながら顔を赤くする。
本当に、こういうところかわいいな〜。
「とはいえ、政略結婚でもありませんわ。
昔、現当主…つまり私のお祖父様が、若い頃に直生のお祖父様に助けられたようでして…
命の恩人ということで、その時に孫の…私達の婚約を決めたみたいなんですの」
な、なんてお祖父さん…
私からしたら『私の人生を勝手に決めないで』って言いたいところだけど…
シェリーちゃんは直生君のこと好きになっちゃったんだもんね…
結果オーライ…なのかな?
「ですから、私は直生のことが…えっと、その…す、好きでも、直生には私への愛なんて存在しませんのよ…」
照れたいのか落ち込みたいのかよくわからない表情をする。
シェリーちゃんが他の席に座る直生君の方にチラッと目を向けた。
直生君はシェリーちゃんに背を向けているから、視線には気づかない。
その背中を見つめるシェリーちゃんの瞳が悲しそうに揺れた。
いえっ、その…わ、私は…好きですけれど…」
自分で言っておきながら顔を赤くする。
本当に、こういうところかわいいな〜。
「とはいえ、政略結婚でもありませんわ。
昔、現当主…つまり私のお祖父様が、若い頃に直生のお祖父様に助けられたようでして…
命の恩人ということで、その時に孫の…私達の婚約を決めたみたいなんですの」
な、なんてお祖父さん…
私からしたら『私の人生を勝手に決めないで』って言いたいところだけど…
シェリーちゃんは直生君のこと好きになっちゃったんだもんね…
結果オーライ…なのかな?
「ですから、私は直生のことが…えっと、その…す、好きでも、直生には私への愛なんて存在しませんのよ…」
照れたいのか落ち込みたいのかよくわからない表情をする。
シェリーちゃんが他の席に座る直生君の方にチラッと目を向けた。
直生君はシェリーちゃんに背を向けているから、視線には気づかない。
その背中を見つめるシェリーちゃんの瞳が悲しそうに揺れた。