独り占めしても、いいですか?
「あ、ありがとうっ…

翼君も、ミスターコン、かっこよかったよっ!」



見てないけど…



そこは、ごめんなさい。



社交辞令的な感じで許してください。



「それは俺よりカッコいいっつーことか?」



急に背後から声がして振り返ると…



「凛っ⁉︎どうしてここに…」



息を切らした凛が駆け寄ってきていた。



もしかして、追いかけてきた…⁉︎



あれだけやめてって言っておいたのに…!



「お前は、文化祭の…」



凛も翼君のことを覚えていたみたい。



覚えていたついでにすごく睨みつけてる。



「えっと…誰…?」



翼君の方は案の定覚えていない。



うん、もうマイペースな感じはさすが。



凛がズコッという風に体制を崩した。


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