独り占めしても、いいですか?
♡♡♡



そんなこんなで私が幼稚園に通いだして3ヶ月が経った頃…



新しい転入生が入ってきた。



「こんにちは!小日向 優希です!

僕は運動とお菓子が大好きです!

よろしくお願いします」



「えっと、榎本 秀也です。

俺は…勉強が得意です、多分?

みんな、よろしくお願いします」



すごくかっこよくて、かわいい。



凛と透に負けないくらい顔が整ってる。



ポーッと見惚れていると、横から凛がツンツンと突いてきて



「あいつら気になる?」



と言ってきた。



そりゃ、イケメンだし、私と同じ転入生だし、気にならないわけがない。



コクンと頷くと



「じゃあ、あいつらも俺達の仲間に入れようぜ!

俺が後で声かけて来てやるからさ!」



「いいの?」



「おう!」



私はすでに仲間が増えた気分になって、心がふわふわした。



どんな子なのかな〜?



「…2人を仲間に入れて俺と遊ばなくなったら嫌だからな」



念を押すように、透が私の袖を引っ張って少し拗ねてみせた。



「わかってるよっ。

2人こそ、私を仲間はずれにして男の子4人だけで仲良くならないでね?」


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