独り占めしても、いいですか?
「あの…透はともかく、秀ちゃんと優ちゃんはいつのまに凛の誕生日知ったの?」



「え?この間言ってたじゃん!」



「……いつ?」



「先週の…水曜日?かな?

凛ちゃんの家にみんなで集まって…」



「あ、そうか、その日は日和いなかったんだ。

ごめんね、俺が教えてあげれば良かったね」



先週の水曜日…



みんなと遊んだ記憶はない。



その日は、幼稚園の帰りのバスを降りた後はまっすぐ帰って…



特に4人で集まろうって話にもならなかったから、颯斗にーと電話してた日。



そっか、みんなは遊んでたんだ。



私だけ、誘われなかったんだね。



「ごめんね、日和だけ仲間外れとかじゃなくて…」



私の落ち込んだ表情を見逃さない秀ちゃんがフォローを入れる。



「そうだよ!あの日は凛ちゃんが男だけで話したいって言うから…」



と言いながら優ちゃんがチラッと凛を見ると、



「俺のせいかよ!」



凛が少しむすっとした顔で言った。



凛、なんだ…



余計に悲しくなった。



と、同時に少し怒りの感情も湧いてきた。



最近私は邪魔者なのかなって思うことがある。



そりゃ、男の子だけで話したいこともあるかもしれないけどさ、そうならそうと言ってくれればいいじゃん。



それに、どんな話題だってみんなといられるなら会話に混ざれなくてもいいのに。



仲間外れよりずっとましなのに。



なんでいつも私だけ、凛は仲間外れにするの?



私はただ、みんなと…


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