独り占めしても、いいですか?
「日和、大丈夫?
俺が抱えようか?」
私の歩くペースが遅くなってるのに気づいた秀ちゃんが振り返って尋ねた。
この階段すっごく長いんだよね。
私達1年生だから、1番下の階から上がってこないといけないし…
でもみんなだって同じ階段を登ってるんだし、負担かけられない。
『大丈夫だよ』って秀ちゃんに言おうとすると…
「日和、乗れ」
透が私の目の前に屈んで見せ、おんぶの合図をした。
「えっ…いいよっ、大丈夫だよ」
顔の前で手をパタパタと振ってみせる。
「いいから」
透が『早く』と言うように、チラッと私の方を振り返った
「でも…
透、私が乗ったら潰れない…?」
私、実は結構重いし…
透はこの中じゃ細い方だし…
透が私を背負って立ち上がれなかったら、私が立ち直れない…
俺が抱えようか?」
私の歩くペースが遅くなってるのに気づいた秀ちゃんが振り返って尋ねた。
この階段すっごく長いんだよね。
私達1年生だから、1番下の階から上がってこないといけないし…
でもみんなだって同じ階段を登ってるんだし、負担かけられない。
『大丈夫だよ』って秀ちゃんに言おうとすると…
「日和、乗れ」
透が私の目の前に屈んで見せ、おんぶの合図をした。
「えっ…いいよっ、大丈夫だよ」
顔の前で手をパタパタと振ってみせる。
「いいから」
透が『早く』と言うように、チラッと私の方を振り返った
「でも…
透、私が乗ったら潰れない…?」
私、実は結構重いし…
透はこの中じゃ細い方だし…
透が私を背負って立ち上がれなかったら、私が立ち直れない…