独り占めしても、いいですか?
「私がなんでいじめられてるか、知ってる?」



「え…えっと、知ら…ない」



「私がSanlightに興味がないから。

今この学校はSanlightブームだからね。

でも、それがきっかけなわけじゃない…」



朱莉ちゃんはそこで言葉を切って、私と目を合わせた。



「あんたが、私と特別に仲良くしたから」



その言葉を聞いた瞬間、私の時が止まった。



え…?今なんて…



頭をハンマーで殴られたような感覚。



開いた口が塞がらない。



息ができない。



握っていた朱莉ちゃんの手をスッと離してしまった。



私の…せい?



「あんた、自分の存在がこの学校において、どれだけ大きいかわかってないでしょ。

私はよくわかんないけどさ、ファンの間じゃ抜け駆けは禁止らしいよ?

だから必要以上に仲良くした私には罰が降った…的な?」



「………」



私は何も言い返せない。



「ほらね、お互いに関わらないのが1番いい」



朱莉ちゃんが死んだような目でニコッと笑った。



朱莉ちゃんを陥れたのは私だった。



私が朱莉ちゃんの学校生活をめちゃくちゃにした。



辛い目に合わせたのは…私のせい?



でも…


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