親子って?(ママと私・娘と私)
それに気付いているのか、いないのか、晴香の方も、向かい側にいる綾香の姿に、なんともいえない安心感を覚えている自分を感じて、あたたかい気持ちになっていた。

一緒に買い物に行くよりも、一緒にテレビを見ているよりも、何よりも、こうして向かい合って座って話をしている時間に、この上ないいとおしさを感じていたのだった。

晴香は‥素直に自分が寂しかったのだ‥と、実感していた。

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