何度でも恋に落ちる
午後の講義も終え、千夏は翼が待っている食堂へと駆けていった。
たかが2時間離れていただけなのに、早く会いたがっている自分がいる。
その気持ちは楽しくもあり、苦しくもあった。
ガラス張りになっている食堂の外から中を覗くと、テーブルに顔を乗せ眠っている翼がいた。
そんな翼の寝顔を写メで撮ってる女の子達に気付いた千夏は、ガラスを思い切り叩いた。
その音に驚いた翼は椅子から落ちる。
何が起こったのかわからない翼が辺りをキョロキョロと見渡す姿に千夏は笑った。
「ちー、ガラスを叩いたら危ないよ?割れたらどうすんだよ」
「あんな所で無防備に眠ってる翼が悪いんだ!」
2人は駅までの道を並んで歩いていた。
「…ちー?何で怒ってるの?」
「怒ってないもん!」
妬いてるだけですよー、とは言えない千夏。
不機嫌な千夏に首を傾げながら、千夏の歩幅に合わせてゆっくり歩く翼。
夕方の街は、スーツを着たサラリーマンや制服を着た学生、幸せそうに寄り添うカップルで溢れかえっていた。
「…ねぇ、ちー。俺とちーってどんな関係になるんだろうね」
「どんな関係って?」
「だってさ、友達ではないし先輩後輩って感じでもないだろ?かといって、ダチの彼女の親友ってだけではないし」
「…じゃあ恋人でいいんじゃない?」
千夏の言葉を聞いた翼が立ち止まると、千夏は眉間に皺を寄せ、自分が口を滑らせた事に気付いた。
たかが2時間離れていただけなのに、早く会いたがっている自分がいる。
その気持ちは楽しくもあり、苦しくもあった。
ガラス張りになっている食堂の外から中を覗くと、テーブルに顔を乗せ眠っている翼がいた。
そんな翼の寝顔を写メで撮ってる女の子達に気付いた千夏は、ガラスを思い切り叩いた。
その音に驚いた翼は椅子から落ちる。
何が起こったのかわからない翼が辺りをキョロキョロと見渡す姿に千夏は笑った。
「ちー、ガラスを叩いたら危ないよ?割れたらどうすんだよ」
「あんな所で無防備に眠ってる翼が悪いんだ!」
2人は駅までの道を並んで歩いていた。
「…ちー?何で怒ってるの?」
「怒ってないもん!」
妬いてるだけですよー、とは言えない千夏。
不機嫌な千夏に首を傾げながら、千夏の歩幅に合わせてゆっくり歩く翼。
夕方の街は、スーツを着たサラリーマンや制服を着た学生、幸せそうに寄り添うカップルで溢れかえっていた。
「…ねぇ、ちー。俺とちーってどんな関係になるんだろうね」
「どんな関係って?」
「だってさ、友達ではないし先輩後輩って感じでもないだろ?かといって、ダチの彼女の親友ってだけではないし」
「…じゃあ恋人でいいんじゃない?」
千夏の言葉を聞いた翼が立ち止まると、千夏は眉間に皺を寄せ、自分が口を滑らせた事に気付いた。