何度でも恋に落ちる
「…ん〜…つばさっ…」



千夏はそう呟くと、千夏の頬を撫でていた翼の親指を掴んで、再び規則正しい寝息を立て始めた。




「ちー…それは反則だよ…」



翼は千夏の口元に顔を寄せると、唇が触れるギリギリで止まり額にキスを落とした。




「…ちーは俺をどう想っているの?」





同じ気持ちを抱く千夏と翼。


気持ちは口に出さないと相手に伝わる事はない。




でも人は恋に落ちれば落ちていく程、大切な人に対して臆病になるものだから…




千夏も翼も

何も出来なかった。
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