何度でも恋に落ちる
ケーキを食べたり、シャンパンを飲んで騒いでいた3人。
暫くすると隼人と真弓が眠り始めた。
千夏は2人にブランケットを掛ける。
千夏が生まれて19年目のめでたい日が終わりに近付く頃、翼が帰ってきた。
「あれ?なんで隼人と橋本さんがいるの?」
「おかえり、翼。お疲れ様」
「うん、ただいま。…ん?ケーキ?今日何かの記念日だったの?」
「うん。私の誕生日」
千夏がそう言うと、翼は固まる。
「えっ?何で固まってるの?」
「ちーのバカ!なんで誕生日教えてくれなかったんだよ。俺、彼女の誕生日にバイト行くなんて最低の彼氏じゃん」
床にしゃがみ込み、唸りながら頭を抱える翼を見て千夏は笑った。
「大丈夫だよ。私、もう年取るのやめたから祝って貰わなくていいの」
「何だよ、それ」
千夏の言葉に笑ってしまった翼は何かを閃き、急いで部屋に入っていった。
暫くしてリビングに戻って来た翼は千夏の手のひらに何かを乗せ、握らせた。
「…誕生日プレゼント。間に合わせでごめんね」
千夏がゆっくり手のひらを開くとそこには、リボンで結ばれた合鍵があった。
「合鍵?」
「そう。ちーは好きな時にいつでもここに来ていいんだから渡しておくね。寂しくなったらいつでもおいで」
千夏は鍵を握り締めると、翼に抱き付いた。
暫くすると隼人と真弓が眠り始めた。
千夏は2人にブランケットを掛ける。
千夏が生まれて19年目のめでたい日が終わりに近付く頃、翼が帰ってきた。
「あれ?なんで隼人と橋本さんがいるの?」
「おかえり、翼。お疲れ様」
「うん、ただいま。…ん?ケーキ?今日何かの記念日だったの?」
「うん。私の誕生日」
千夏がそう言うと、翼は固まる。
「えっ?何で固まってるの?」
「ちーのバカ!なんで誕生日教えてくれなかったんだよ。俺、彼女の誕生日にバイト行くなんて最低の彼氏じゃん」
床にしゃがみ込み、唸りながら頭を抱える翼を見て千夏は笑った。
「大丈夫だよ。私、もう年取るのやめたから祝って貰わなくていいの」
「何だよ、それ」
千夏の言葉に笑ってしまった翼は何かを閃き、急いで部屋に入っていった。
暫くしてリビングに戻って来た翼は千夏の手のひらに何かを乗せ、握らせた。
「…誕生日プレゼント。間に合わせでごめんね」
千夏がゆっくり手のひらを開くとそこには、リボンで結ばれた合鍵があった。
「合鍵?」
「そう。ちーは好きな時にいつでもここに来ていいんだから渡しておくね。寂しくなったらいつでもおいで」
千夏は鍵を握り締めると、翼に抱き付いた。